こんにちは。
エステスクールビニーズ校長の久田見です。
数年前、
私は一軒家の自宅の小さな部屋に
ベットとテーブルを運んで
自宅サロンをオープンさせました。
本当に小さなお部屋、5畳でスタートしたのです。
あれから数年後の今、
駅すぐ側のマンションビルで株式会社ビニーズという会社を経営しています。
自分自身の経験と学んだ知識やノウハウを構築した『エステ開業スクールビニーズ』、『大人女性のためのエステサロンBiRoom』、
他には美容関係事業を、合わせて5事業運営しています。
今思うと、すごいスピードで過ぎ去った日々でした。
あれ?ワープしたかな?というくらい早かったです。
5畳のお部屋でエステサロン開業の門を開いた当時の話は
また、別の機会に詳しくお伝えします。
とても長くなりそうですので・・・笑
本日は、自宅サロン時代の私の経験と、
実際に今も自宅サロン運営を楽しんでいる
サロンオーナーさんの実体験を元に
「自宅サロンのデメリット」についてお伝えします。
私の自宅サロン時代は1年たらずと短い期間でしたがすごく濃厚な1年でした。
苦労あり、楽しさあり、やりがいいっぱいの1年。
そんな自宅サロンのメリット・デメリットを経験したからこそ、
開業を目指す生徒さんにリアルな経験をお伝えできているだと思っています。
自宅サロン開業のデメリット~【リアル版】
「自宅サロン開業のデメリット」を読み進めていただく前に、
どうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、
デメリットをデメリットと思うか、
そのデメリットが逆にメリットと思うか、
それは人それぞれだという事。
私自身、
実際に振り返ってみて本当に
「メリット」、「デメリット」は表裏一体だと思っています。
ではでは、それを踏まえて
私が実際に感じた『デメリットかも?』
そして当時の『自宅サロンならではの悩み』
についてお伝えしていきます。
自宅サロンのデメリット&悩み
デメリット1.生活感、日常感を消す苦労
ご家族と一緒に暮らしている方の自宅サロンでは、
生活感をいかに消すかが一苦労です。
私も実際に、
サロンオープンの前日は魚を焼かない。
当日朝に納豆は禁止。
などなど、生活臭には充分注意をしていました。
些細なことでも日常感を出さないように
玄関からサロンルームまで、どこをみてもサロンらしい空間創りを意識。
この生活感、日常感を消す事で、
お客様も「誰かの家にあそびに来た。」ではなく、
「エステサロンに来た」と寛いで頂きたいと言う思いで掃除も徹底していました。
そのお陰で掃除嫌いの私が、
驚くほどキレイに掃除する事ができていて、
これこそメリット?とも思いました。
しかし、自宅サロンオーナーの意識にはそれぞれ差や違いははありますので、自宅サロンのスタイル次第・・・と言ってしまえばそれまでですが。
例えば、
「お友達の家に来ているような」
「なにより気軽に・・・」と謳った自宅サロンは
生活感満載というスタイルの自宅サロンもあるのです。
(個人的にはあまり伺いたくないスタイルなのでなんとも言えません。)
趣味やボランティアでお友達にエステを提供するのでしたら問題なさそうですが、お客様から料金をいただいてエステを提供するという事はプロなのです。
プロの意識として、
「サロン」としての空間をお客様に楽しんで頂く事は
大切なのではないかと思います。
デメリット2.プライベートとのメリハリ
デメリット1の様に、
自宅は生活をする場ですので日常感を消す努力は大変ですが、
ご家族、同居者が居る場合はさらに空間、そして時間の線引が困難です。
私は、主人と小さな子供二人がいるので
主人が休日、子供達の保育園がお休みの日は外に出かけてもらいました。
リビングと施術ルームは別空間なのですが、
人の気配と言うのはなかなか消せないものです。
お客様とトイレで鉢合わせたら…とか、
子供が泣き出したら…
テレビの音がきこえたら…
などなど、とにかくハラハラしてしまうのです。
プライベートな場所、自宅サロンだからこその悩みともいえます。
ご家族や同居者がいない場合では、
自宅というプライベート空間で仕事をするわけですから、
言ってしまえば
寝ても覚めても職場にいるのと同じです。
同じ空間だからこそ、時間の使い方や気持ちの切り替えが必要です。
デメリット3.思っている以上の敷居の高さ(集客の難しさ)
「お店に行く」のと「知らない人の自宅に行く」
あなたならどちらが行きやすいですか?
いやいや、自宅とは言えサロンですから!と
言いたいところではありますが、実際にお客様はどうでしょう。
「お友達の自宅サロン」とか、
「友人に紹介されて」とかでしたら、
敷居は比較的低いかもしれませんが。
知らない人のお家にお邪魔するのと、
路面にあるお店に行くのでは敷居の高さの違いがあります。
面識の一切ないお客様を獲得しようとなると、
安心して来て頂けるような集客の準備やお店つくりが必要です。
デメリット4.趣味だと思われがち
「場所は自宅ですが、技術もおもてなしもプロとしての自信はあります!」と
自分では思っていても、外から見るとそうじゃないケースも。
『自宅でサロン』=『趣味』と思われてしまうことがあります。
これは、本人は実はあまり気が付かない事が多いです。
なぜなら、自宅であろうが、マンションであろうが、テナントであろうが、
「開業している」という事だけで
「すごーい」とか「素敵~」とか言われることがあるからです。笑
実際に私が自宅サロン時代に他人様から言われたことです。
「正直、趣味かと思ってた!本格的にエステサロンなのね」
サロンにご来店頂くまでは完全に、
「趣味」としてエステを提供してると思われていました。
化粧品メーカーの営業の方には
「自宅サロンは趣味を少し頑張ってるようなレベルの方が多いですよ。
久田見さんみたいに、プロ意識高くないんですよ・・・」
と言われました。
なんだか、自宅サロンは見られ方が厳しいな…客観視しました。
これは、もう、もっとプロとして作り込むしかない!
そう思い、さらに気合があいりました。
「趣味でやっているようなところと全然違うわね!」
「ここに来ると、あなたのご自宅って忘れちゃうわね!」
「自宅なのに完全にエステサロンね!」
『自宅サロン』=『趣味に毛が生えたようなもの?』
これはアナタ次第で変えられます。
すべてのお客様がそう思っていると言うわけではありませんが、趣味と思われやすいと言うことも理解した上で準備することが大切です。
プロとして、
しっかりと料金を頂きサービスを提供する訳ですから、それなりの空間づくり、サービス、安心感、技術、おもてなし、すべてが揃っていなくてはなりません。
中には、趣味として自宅で技術を提供している方もいらっしゃるので、もしあなたが本格的にプロとしてサービスを提供したいならという話です。
実際に、私は自宅エステサロン開業前、
妊娠中にネイルの資格を取得し『趣味』で友人や、知人に無料でサービスを提供していました。
これこそ、本当に趣味です。
趣味ならお金を頂いてはいけません。
「プロとして開業する」
その準備として、デメリット1~3を徹底解消し、
サロン内のシステムや料金表、おもてなしの徹底した準備が必要なのです。
デメリット5.お客様商売としての立地、環境、建物
自宅サロン開業のために
お引っ越しをするという場合には関係ありません。
もともと住んでいる場所や建物の場合は、
様々なデメリットは避けて通れません。
私のように、
一軒家でたまたま一部屋使えるという場合は建物(お部屋)においてはさほどデメリットはありませんが、
主な生活空間と同じ部屋をサロンに使用する方や、
中には古い物件など建物の構造、空間上の悩みもあります。
そして、避けて通れない「立地問題」
サロンを開業しようと思って住んでいた場所ではなく
住むことだけを考えた立地。
駅から遠かったり、人通りが少ない住宅地だったりと商売をするにいは不利な事があります。
実際に私の住まいは駅から徒歩15分程度の坂の上です。
この坂を汗を流しながらお客様が登って来てくださっていました。
(当時の思い出をいつ振り返っても本当にお客様に感謝、感動です)
その坂を登って来て下さるお客様に恩返しがしたい!と思い、JR鶴見駅直ぐ側のマンションサロンにお引っ越ししました。
今となってはその立地も、今日という日を迎える為の過程?
結果的にはメリット?になっているのかもしれません。
しかし、今思えば・・・ですよ。
自宅サロンで、
もっと場所が良ければ…
もっと広かったら…
立地、環境においての悩みは多いのではないでしょうか。
以上の5つが私が自宅サロン時代に感じたデメリット&悩みです。
また当時の事を思い出し、お伝えできることがありましたら記録いたしますしますね。
前記事の自宅サロン開業のメリット~【実体験リアル版】も合わせてお読み下さい。
それでは、また。